“てんじょううら”の漢字の書き方と例文
語句割合
天井裏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮は無力な落人おちゅうどにすぎない。身一ツ高野こうやたのんで来られたのだ。これをたすけぬのは仏心にそむく。——一山の衆議はすぐきまって、宮は、大塔とよぶ大伽藍だいがらん天井裏てんじょううらかくまわれた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
買い求めると番頭に見咎みとがめられぬようにさおどうとを別々に天井裏てんじょううら寝部屋ねべやへ持ち込み
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
まったく、どこの地下室ちかしつにも、天井裏てんじょううらにも、教会にも、おしろにも、酒造さけつくにも、製粉所せいふんじょにも、そのほか人間の住んでいるところなら、ありとあらゆるところに住んでいたものです。