“ちんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チンサイ
語句割合
陳蔡50.0%
陳彩16.7%
珍斎16.7%
珍菜16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陳蔡ちんさいの野に放浪して治国平天下の志を行なう機会を求め、ついに小国に召されて国政を指導したと言いますが、イエスの志は神の国を地上に建てんがためであり
日華洋行にっかようこうの主人陳彩ちんさいは、机に背広の両肘りょうひじもたせて、火の消えた葉巻はまきくわえたまま、今日もうずたかい商用書類に、繁忙な眼をさらしていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
くだり終列車の笛が、星月夜の空にのぼった時、改札口を出た陳彩ちんさいは、たった一人跡に残って、二つ折のかばんを抱えたまま、寂しい構内を眺めまわした。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「じつはあの両国の橋のたもとにいる茶坊主珍斎ちんさいな」と、勘平は声をひそめてつづけた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
なぐさみにとのたまふにぞ、くるしき御伽おんとぎつとむるとおもひつも、いしみ、すなむる心地こゝちして、珍菜ちんさい佳肴かかうあぢはひく、やう/\に伴食しやうばんすれば、幼君えうくんいたきようたま
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)