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陳彩
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ちんさい
ふりがな文庫
“
陳彩
(
ちんさい
)” の例文
日華洋行
(
にっかようこう
)
の主人
陳彩
(
ちんさい
)
は、机に背広の
両肘
(
りょうひじ
)
を
凭
(
もた
)
せて、火の消えた
葉巻
(
はまき
)
を
啣
(
くわ
)
えたまま、今日も
堆
(
うずたか
)
い商用書類に、繁忙な眼を
曝
(
さら
)
していた。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下
(
くだ
)
り終列車の笛が、星月夜の空に
上
(
のぼ
)
った時、改札口を出た
陳彩
(
ちんさい
)
は、たった一人跡に残って、二つ折の
鞄
(
かばん
)
を抱えたまま、寂しい構内を眺めまわした。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
受話器を置いた
陳彩
(
ちんさい
)
は、まるで放心したように、しばらくは
黙然
(
もくねん
)
と坐っていた。が、やがて置き時計の針を見ると、半ば機械的にベルの
鈕
(
ボタン
)
を押した。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
陳
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
彩
常用漢字
中学
部首:⼺
11画
“陳”で始まる語句
陳
陳腐
陳列
陳套
陳述
陳弁
陳列棚
陳者
陳登
陳宮