“ちたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痴態46.7%
遅滞33.3%
地帯6.7%
地帶6.7%
稚態6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
障子をあけるなら、あけるがいいと、俺は俺の痴態ちたいをそこに客観的に見るおもいで、その短いいっときの恍惚こうこつを楽しんだ。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
どの女房たちも遅滞ちたいなしに集まって来て、いずれも年の若い玉藻に敬意を表しているのを見ると、忠通はこの頃におぼえない愉快と満足とを感じた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ツンドラ地帯ちたいって、沼地ぬまちみたいな、こけばかりはえているところがある。そこへがつくと、なかなかきえない。何年なんねんということなく、りんのようなのがしたからもえがる。
赤土へくる子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
ですから地球ちきゆうが、かりにやまがなくて一面いちめん平地へいちであつたならば、それらのみどり地帶ちたいは、赤道せきどう中心ちゆうしんにこれに並行へいこうして、きたみなみとへうつくしいをえがいて、地球ちきゆういてゐるはずですが
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
児童が爪を噛んで何かにねているような稚態ちたいと、老僧が山月にうそぶいて世にとぼけているかの如きずるいものとを、猿面郎と綽名あだなされているその類の少ない顔にぼかして
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)