“だいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ダイリ
語句割合
内裏74.6%
代理7.5%
大里7.5%
内裡6.0%
大理3.0%
大利1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔、奈良の帝様みかどさまがおうつりになったところで、それから奈良田と申します、今でもその帝様の内裏だいりの跡が残っているのでございます」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
太郎樣たらうさまへの朝參あさまゐりはかゝさんが代理だいりしてやれば御免ごめんこふむれとありしに、いゑ/\ねえさんの繁昌はんじようするやうにとわたしぐわんをかけたのなれば、まゐらねばまぬ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
途中、大里だいりの柳ノ御所址で、車を降りる。安徳天皇の行宮の御遺蹟とか。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でそれをモデルにして三躯さんくの観音をつくり、一つは本国へ持ち帰った。あとの一つは内裡だいりに安置したが今は法華滅罪寺にある。もう一つは施眼寺せがんじに安置せられている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
濃霧のうむはそそぐ……くされたる大理だいりの石の
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
剃刀かみそりは岡源の母親おふくろあてさせ、御召物の見立は大利だいりの番頭、仕立は馬場裏の良助さん——華麗はで穿鑿せんさくを仕尽したものです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)