内裡だいり)” の例文
さすれば内裡だいり内外うちそとばかりうろついてる予などには、思いもよらぬ逸事いつじ奇聞が、舟にも載せ車にも積むほど、四方から集って参るに相違あるまい。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
でそれをモデルにして三躯さんくの観音をつくり、一つは本国へ持ち帰った。あとの一つは内裡だいりに安置したが今は法華滅罪寺にある。もう一つは施眼寺せがんじに安置せられている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「それはいつわりでござりまして、そのように世間態をとりつくろい、その実は四十八箇所の警護の武士さむらいと、在京の武士とを召し集め、内裡だいり攻めんとの謀りごとの趣き、探り知りましてござりまする」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
現に内裡だいりの梅見の宴からの御帰りに、大殿様の御車みくるまの牛がそれて、往来の老人に怪我させた時、その老人がかえって手を合せて、権者ごんじゃのような大殿様の御牛みうしにかけられた冥加みょうがのほどを
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「両六波羅騒動じゃ! 内裡だいり攻めんと大騒動じゃ!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ナニ六波羅が内裡だいりを攻める⁉」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)