“たるみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
垂水64.7%
垂味11.8%
足海5.9%
多留美5.9%
垂見5.9%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
図566は鹿児島の向うの桜島山の輪郭を、鹿児島の南八マイル、湾の西岸にある垂水たるみ〔大隅の垂水ならばこの記述は誤である。
それも丹念に塗りたくって、根気任せにり上げた眼玉ではない。一刷毛ひとはけに輪廓をえがいて、眉とまつげの間に自然の影が出来る。下瞼したまぶた垂味たるみが見える。取る年が集って目尻を引張る波足が浮く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここから南北の嶺道みねみちは、嶺ながらおおむね平らだった。余吾西岸の足海たるみ、茂山のあたりまで、ほとんどゆるい傾斜をもった降りである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「事態は急変。おもとにも、飯浦坂の堀切を捨て、早々、峰道を西へとり川並、足海たるみ峠のあたりまで、一気に兵を退げられよ」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南の国の多留美たるみという湖の底に沈んでおりますが、その中で宝蛇は、貴方方四人が一人の藍丸国王となって、初めてこの国に御出おいで遊ばしたその最初の御慰おんなぐさみに、世にも美しい怜悧りこう
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
数ある中で名も高い、多留美たるみと呼ばるる湖は
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
また丸邇わにの臣の祖、日子國意祁都ひこくにおけつの命が妹、意祁都おけつ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、日子坐ひこいますの王一柱。また葛城かづらき垂見たるみの宿禰が女、わし比賣に娶ひて生みませる御子、建豐波豆羅和氣たけとよはつらわけの王一柱。
(体)……すき……こり……たるみ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)