“そしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素知50.0%
空知50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼出よびいだ突合つきあはせの上吟味有りけるに長庵三次に向ひ拙者せつしやは村井長庵と申町醫なり貴樣には何といふひとなるや見し事も無き御方なりと素知そしらぬ顏して云ひけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
欵待もてなし置て早々文藏方へいたり只今我等方へ御侍士一人御入にて斯樣々々かやう/\の御尋ねあり貴樣に後暗き事の有べき樣なけれど一おう申聞ると申せしに文藏は内心ないしんぎよつとなせしかども素知そしらぬ體にて其は一向心當りもなしと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
入置いれおき素知そしらかほして女房に暇乞いとまごひなし歸らんとするに女房は押止おしとゞめ市之丞樣最早もはやをつと文右衞門も程なく歸宅きたく致事なれば先々御待下されよと申けれども長八は以前世話せわあづかりし者の方に疱瘡人はうさうにん是あるゆゑ夫へ是非々々尋ねゆかざればならず何卒なにとぞ文右衞門樣御歸りあらば宜敷よろしくおほせ上られ下されよ又々近日御尋おたづね申上んと言置いひおき長八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あらひ居る者あるに付能々よく/\見るに同長屋の勘太郎と申者なれば怪敷あやしくおもひながら空知そしらふりに罷在し所右の勘太郎きふに二三十兩掛て造作ざうさくを致し道具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)