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ぜんにょ
ふりがな文庫
“ぜんにょ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
善女
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
善女
(逆引き)
藪
(
やぶ
)
医者の薬も
瑠璃光薬師
(
るりこうやくし
)
より尊き
善女
(
ぜんにょ
)
の手に持たせ玉える
茶碗
(
ちゃわん
)
にて
呑
(
の
)
まさるれば何
利
(
きか
)
ざるべき、
追々
(
おいおい
)
快方に赴き
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
さればこの時の
風采
(
ふうさい
)
は、悪魔の手に捕えられた、一体の
善女
(
ぜんにょ
)
を救うべく、ここに
天降
(
あまくだ
)
った
菩薩
(
ぼさつ
)
に似ず、仙家の
僕
(
しもべ
)
の誤って
廬
(
ろ
)
を破って、下界に追い
下
(
おろ
)
された哀れな趣。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又
後
(
うしろ
)
ふり向きし
其
(
その
)
あわれさ、
八幡
(
はちまん
)
命かけて堪忍ならずと珠運七と
呼留
(
よびと
)
め、百両物の見事に投出して、亭主お辰の
驚
(
おどろく
)
にも
関
(
かま
)
わず、
手続
(
てつづき
)
油断なく
此
(
この
)
悪人と
善女
(
ぜんにょ
)
の縁を切りてめでたし/\
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
道中にも片足満足な
草鞋
(
わらじ
)
は
捨
(
すて
)
ぬくらい
倹約
(
つましく
)
して居るに、
絹絞
(
きぬしぼり
)
の
半掛
(
はんがけ
)
一
(
ひ
)
トつたりとも
空
(
あだ
)
に恵む事難し、さりながらあまりの慕わしさ、忘られぬ殊勝さ、かゝる
善女
(
ぜんにょ
)
に
結縁
(
けちえん
)
の良き方便もがな
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それですから
善女
(
ぜんにょ
)
が
功徳
(
くどく
)
のために
地蔵尊
(
じぞうそん
)
の
御影
(
ごえい
)
を刷った
小紙片
(
しょうしへん
)
を
両国橋
(
りょうごくばし
)
の上からハラハラと流す、それがケイズの
眼球
(
めだま
)
へかぶさるなどという今からは想像も出来ないような
穿
(
うが
)
ちさえありました位です。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
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