“せきり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤痢81.0%
石理9.5%
石籬4.8%
磧裡4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あきぼんには赤痢せきりさわぎもしづんであたらしいほとけかずえてた。墓地ぼちにはげたあかつちちひさなつかいくつも疎末そまつ棺臺くわんだいせてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
底石は石理せきりある水成岩の転積である。流水は、水晶のように清冽である。右岸の崖にも、左岸の河原にも、峡谷とはいえ、人に険しく迫らぬ風情が、川瀬の気品に現われてくるのであるかも知れぬ。
(新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
そうして、愚昧ぐまいな原住民の驚嘆を前に、到る処に小ピラミッドやドルメンや環状石籬せきりを築き、瘴厲しょうれいな自然の中に己が強い意志と慾望との印を打建てたのであろう。
彼は「磧裡せきり征人せいじん三十万、一時こうべめぐらして月中に看る」の詩をののしりて曰く、「これ丈夫じょうふの本色ならんや」と。しかれども彼は故郷を懐えり、故郷の父母は、恒に彼の心に伴えり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)