“石理”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきり66.7%
いしめ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時正に未。円山坂に到る。茶釜石といふ者あり。大さ三尺許り。形蓮花れんくわのごとし。叩くときは声を発す。石理せきり及其声金磬石きんけいせきなり。碓氷関うすひのせき。二里坂本駅。信濃屋新兵衛の家に宿す。暑不甚はなはだしからず
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
底石は石理せきりある水成岩の転積である。流水は、水晶のように清冽である。右岸の崖にも、左岸の河原にも、峡谷とはいえ、人に険しく迫らぬ風情が、川瀬の気品に現われてくるのであるかも知れぬ。
(新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
所々で、これ等の崖は、最も歪められた石理いしめを見せていた。玄武岩の結晶が完全なのである。非常な量で流れ出した熔岩が、冷却するに従って、次から次と、火のような流れが結晶したのである。