“せいひん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清貧57.1%
正賓14.3%
成牝7.1%
斉彬7.1%
聖貧7.1%
製品7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば外見よそみには大分限だいぶげんごとくなれど、其實そのじつ清貧せいひんなることをそれがし觀察仕くわんさつつかまつりぬ。此人このひとこそ其身そのみをさまりてよくいへをさまれるにこそさふらはめ、かなら治績ちせきべくとぞんさふらふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はなしはこれだけで済んでも、かなり可笑味おかしみもあり憎味もあって沢山なのであるが、まだ続くからいよいよ変なものだ。廷珸の知合に黄〻石こうこうせき、名は正賓せいひんというものがあった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ハーレムとは一の成牡せいぼ(ブル)を中心として成る成牝せいひん(カウ)の多くは百頭三百頭の集団である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
まず殿様の斉彬せいひんが非凡の人物でなければ西郷を引立てることができようはずがない、知恵と手腕においては小松帯刀や大久保市蔵が西郷に優るとも、徳の一点に至っては、梯子をかけても及ぶまい
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あの茶人たちがしずを切って、簡素な器で茶を立てた時、聖貧せいひんの徳に宇宙の美を味わっていたのである。茶器への讃美さんびは、働く器への讃美である。それはもともと雑器であったではないか。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一事をげて之を日本人及びアイヌの所業しよげふに照らし、一物をつて之を日本人及びアイヌの製品せいひんし、論斷を下すが如きは、畫報ぐわはう記事きじとして不適當なるの感無きに非ざれば
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)