“すねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数年75.0%
數年25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それとは無しに探りを入れたが、相手は更に張合はりあいのない調子で、「別に何とも思いません、うして数年すねん住馴すみなれて居りますと、別に寂しい事も怖い事もありません」
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
幼少、播州の法華寺にまなび、中頃は賀西かさいの北条寺や書写山しょしゃざんにも数年すねんいて、修行を積んだ。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことわたくし櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさとは面識めんしき間柄あひだがらで、數年すねんぜんことわたくしがまだ今回こんくわい漫遊まんゆうのぼらぬ以前いぜん、あるなつ北海道旅行ほくかいだうりよかうくわだてたとき横濱よこはまから凾館はこだておもむ滊船きせんなかで、はからずも大佐たいさ對面たいめんしたことがある。
まひて今は麹町加賀屋茂兵衞と云る者の方に掛人かゝりびとにぞなりたりける此茂兵衞と云は四郎右衞門に數年すねんつとめし者なりしが資本金もとできんを與へ暖簾のれんわけ加賀屋茂兵衞とて同六丁目にて小切類こぎれるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)