“しょうとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生得45.0%
正徳30.0%
性得12.5%
頌徳5.0%
称徳2.5%
聖徳2.5%
証得2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つてを求めて権門貴戚きせきに伺候するはおろか、先輩朋友の間をすらも奔走して頼んで廻るような小利口な真似は生得しょうとく出来得なかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
汶村の句は正徳しょうとく二年の『正風彦根躰しょうふうひこねぶり』に出ているのだから、そういう人間がまだ古風扱を受けるに至らぬ、現役の時代である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
私は、この徳をソクラテスの性得しょうとくに帰するよりも、寧ろ修養の結果と看做みなすことの妥当なるを信ずるものである。
ソクラテス (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
倉廩そうりんをひらいて施し、百姓の中の孝子や貞女を頌徳しょうとくし、老人には寿米じゅまいを恵むなど、善政をいたので、蜀の民は、劉璋時代の悪政とひきくらべて、新政府の徳をたたえ、業を楽しみ、歓びあう声
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天皇称徳しょうとく(女帝)がそれである。醜悪かつ背徳の行為であった。
運動場は代々木の練兵場ほど広くて、一方は県社○○○神社に続いており、一方は聖徳しょうとく太子の建立こんりゅうにかかるといわれる国分寺こくぶんじに続いていた。
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
この便法を証得しょうとくし得ざる時、英霊の俊児しゅんじ、またついに鬼窟裏きくつり堕在だざいして彼のいわゆる芸妓紳士通人と得失をこうするのを演じてはばからず。国家のため悲しむべき事である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)