“しょうぞく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
装束95.3%
小賊4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねをきくと、兵士へいしたちは、るものもとりあえず、いくさ装束しょうぞくかためて、まえおなじように、御殿ごてんのまわりにあつまってまいりました。
春の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一人の黒い装束しょうぞくをした男が、足場のために作ったやぐらの柱と柱の間に、はさまれて身動きが出来ずに、むくむく動いているのであった。
大力物語 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
さほど大事だいじなものならば、日に千人の小賊しょうぞくりくして、満圃まんぽの草花を彼らのしかばね培養つちかうがよかろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「……姫松ひめまつどのはエ」と、大宅太郎光国おおやのたろうみつくにの恋女房が、滝夜叉姫たきやしゃひめ山寨さんさいに捕えられて、小賊しょうぞくどもの手に松葉燻まつばいぶしとなるところ——樹の枝へ釣上げられ、後手うしろでひじそらに、反返そりかえる髪をさかさに落して
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)