小賊しょうぞく)” の例文
さほど大事だいじなものならば、日に千人の小賊しょうぞくりくして、満圃まんぽの草花を彼らのしかばね培養つちかうがよかろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「……姫松ひめまつどのはエ」と、大宅太郎光国おおやのたろうみつくにの恋女房が、滝夜叉姫たきやしゃひめ山寨さんさいに捕えられて、小賊しょうぞくどもの手に松葉燻まつばいぶしとなるところ——樹の枝へ釣上げられ、後手うしろでひじそらに、反返そりかえる髪をさかさに落して
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)