“滝夜叉姫”の読み方と例文
旧字:瀧夜叉姫
読み方割合
たきやしゃひめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……姫松ひめまつどのはエ」と、大宅太郎光国おおやのたろうみつくにの恋女房が、滝夜叉姫たきやしゃひめ山寨さんさいに捕えられて、小賊しょうぞくどもの手に松葉燻まつばいぶしとなるところ——樹の枝へ釣上げられ、後手うしろでひじそらに、反返そりかえる髪をさかさに落して
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
江戸時代の読物作家は、これに滝夜叉姫たきやしゃひめという名を与えて、伝奇小説の主人公に仕立てたりしている。寺宝目録の中に、“滝夜叉姫のくし”なんてものが見えたが、これは、ちといけない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかにも忘れられないのは古い錦絵にしきえで、誰の筆か滝夜叉姫たきやしゃひめの一枚絵。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)