“しゃあしゃあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洒々34.5%
洒蛙洒蛙17.2%
洒蛙々々13.8%
洒亜々々10.3%
酒蛙酒蛙6.9%
洒唖洒唖6.9%
洒唖々々3.4%
洒落洒落3.4%
瀉蛙々々3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ、軽口師でございと大嘘をいって、あげくの果に追いだされた彼のこと。しかし、カムポスはご心配なくと、自信あるのか洒々しゃあしゃあたるものだ。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうとは気づかず、楽屋に洒蛙洒蛙しゃあしゃあと顔をさらしていた。どんなにあさましい、けがらわしいヌケヌケとした顔に見えたことだろう。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
中々もって坊主どころか、洒蛙々々しゃあしゃあと高い役人になって嬉しがって居るのが私の気にわぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
お前がその盲目めくらだから悪い事を働いて、一端いっぱし己の目を盗んだ気で洒亜々々しゃあしゃあとしているんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手掛りの端っこもつかめません——それどころか、お新と長次郎のむつまじさや、吉五郎お辰の仕合せな様子、要助の酒蛙酒蛙しゃあしゃあした顔などを見ると、凡夫の浅ましさで、所持金を使い果して
が気が違ってるんだから、洒唖洒唖しゃあしゃあして平気なもんで——なあに旦那のようにしっかりしていりゃ大丈夫ですがね、相手が相手だから、滅多めったにからかったりなんかすると、大変な目に逢いますよ
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よくまあ、しかし、あんなに洒唖々々しゃあしゃあと落ちついて嘘をつけたものです。女が、あんなに平気で嘘をつく間は、日本はだめだと思いますが、どうでしょうか。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
兵馬は、いよいよあきれ返ってしまいました。その大力と洒落洒落しゃあしゃあとしたところは、どう見ても人間界の代物しろものとは思われないのであります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
杯をグイと干して、大夫さんの命に従い一番好いた人に上げます、ソレたかさん、といって杯をさしたのは、六、七歳ばかりの寺の末子ばっしで、私が瀉蛙々々しゃあしゃあとしてわらって居たから家老殿も興にならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)