“けいび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輕微33.3%
軽微22.2%
儆備11.1%
刑日11.1%
桂尾11.1%
警備11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじかれ輕微けいび瘡痍きず假令たとひ表面へうめんだけでもいからおもつておもてさうしてかれ同情どうじやう言葉ことばをしまないものをもとめたが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
軽微けいび腫物はれものをわずろうたに過ぎませぬ。お案じ下されますな、この通りに、ただ今では頑健でござりまする。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永楽帝のこの報を得るや、宋晟そうせいちょくして儆備けいびせしむるのみならず、備えたるあること知りぬし。宋晟は好将軍なり、平羌将軍へいきょうしょうぐん西寧侯せいねいこうたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
このこと明史みんしには其の外国伝に、朝廷、帖木児チモルの道を別失八里ベシバリに仮りて兵を率いて東するを聞き、甘粛かんしゅく総兵官そうへいかん宋晟そうせいに勅して儆備けいびせしむ、とあるに過ぎず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あの事件を最後の幕として、科学者虐殺事件は其後そのごまったく起らなくなった。椋島技師の犯行は、愈々いよいよ明白となって死刑の判決が下り、その刑日けいびもいよいよ数日のちに近付いた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
此近村大手村、桂尾けいび山勝福寺といふ寺に文翰詞林三巻零本ありと鷦鷯春行さゝきしゆんかうかたりたり。此日尋ることを不得遺憾といふべし。須磨寺にいたる。上野山しやうやさん福祥寺といふ。此亦下馬碑あり。蔵物を観る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
博士が警察署けいさつしょをでると、外には夕闇ゆうやみがせまり、夜になろうとしていた。街角まちかどには警備けいびのひとが立ち、三人四人と隊を組んだ見張りの者が、町の通りをあるきまわっていた。