“けいえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桂園16.7%
軽燕16.7%
閨怨16.7%
瓊筵8.3%
経遠8.3%
荊園8.3%
軽飈8.3%
閨園8.3%
閨縁8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若いおりは能楽に凝って、そのために大きな身代をなくしてしまったということである。翁の歌は『新古今』の伝統を守って、『万葉』を遠ざけ、桂園けいえんを疎外していた。翁は万葉張りを揶揄やゆしていた。
が、さくの非をい今のさとつてゐる上から云へば、予も亦同じ帰去来ききよらいの人である。春風は既に予が草堂ののきを吹いた。これから予も軽燕けいえんと共に、そろそろ征途へのぼらうと思つてゐる。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
閨怨けいえんの句と見るべきであろうか。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「試ミニ君王ノ玉馬鞭ぎょくばべんヲ借リ、戎虜じゅうりょヲ指揮シテ瓊筵けいえんニ坐ス、南風一掃胡塵こじん静ニ、西長安ニ入ッテ日延ニ到ル」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ひときわすぐれて目立ちたる定遠ていえん鎮遠ちんえん相連あいならんで中軍を固め、経遠けいえん至遠しえん広甲こうこう済遠さいえんは左翼、来遠らいえん靖遠せいえん超勇ちょうゆう揚威よういは右翼を固む。西に当たってさらにけぶりの見ゆるは、平遠へいえん広丙こうへい鎮東ちんとう鎮南ちんなん及び六隻の水雷艇なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
怠って、荊園けいえん仇花あだばなに、心を奪われたりなどして、思えば面目ない。しかもその天罰を父に代って子がうけるとは。——ああ、ゆるせよ曹昂
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胡人こじんかわぐつのごとくなる者蹙縮然しゅくしゅくぜんたり(五) 犎牛ほうぎゅうむねなる者廉襜然れんせんぜんたり(六) 浮雲の山をいずる者輸菌然たり(七) 軽飈けいえんの水を
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
彼は今も、よくそこの閨園けいえんでは呼んでいる。だが、その後、彼にかしずいている貂蝉は、かの王允おういんの養女であった薄命な貂蝉とは、名こそ同じだが、別人であった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元弘建武以来の錚々そうそうたる大名であり、山陰の尼子氏の如きもその分家に過ぎない——松の丸の閨縁けいえんによって豊臣秀吉の寵遇ちょうぐうを受け——といった名家であることは
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)