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くまのゐ
俗人を
教ふる
功徳の
甚深広大にしてしかも其
勢力の
強盛宏偉なるは
熊肝宝丹の
販路広きをもて
知らる。
洞簫の
声は
嚠喨として
蘇子の
膓を
断りたれど
終にトテンチンツトンの
上調子仇つぽきに
如かず。
大勢が
寄つて
集り、
民子は
取縋るやうにして、
介抱するにも、
藥にも、ありあはせの
熊膽位、
其でも
心は
通じたか、
少しは
落着いたから
一刻も
疾くと、
再び
腕車を
立てようとすれば