熊膽くまのゐ)” の例文
新字:熊胆
大勢おほぜいつてたかり、民子たみこ取縋とりすがるやうにして、介抱かいほうするにも、くすりにも、ありあはせの熊膽くまのゐくらゐそれでもこゝろつうじたか、すこしは落着おちついたから一刻いつこくはやくと、ふたゝ腕車くるまてようとすれば
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)