“くさいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
草色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草色くさいろ薔薇ばらの花、海の色の薔薇ばらの花、ああうみのあやしい妖女シレエヌほぞ草色くさいろ薔薇ばらの花、波に漂ふ不思議な珠玉しゆぎよく、指が一寸ちつとさはると、おまへは唯の水になつてしまふ、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
湾内の水は草色くさいろかもを敷き詰めた如く、大小幾百の船は玩具おもちやの様に可愛かはいい。概して鳥瞰的に見る都会や港湾は美でないが、此処ここのは反対に美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さきたまのついた長杖ながづゑき、草色くさいろ石持こくもち衣類いるゐ小倉こくらおび胸高むなだかで、たけしやくあまりもあらうかとふ、おほき盲人まうじん)——とふのであるが、角帯かくおび胸高むなだか草色くさいろ布子ぬのこては
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)