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ぎやうれつ
(神使社頭へ皈る時
里正の家に立より酒肴のまうけあり)神使社内へ
皈りしを見て
踊りの
行列を
繰いだす。
『
若し
人民どもが
皆な
平伏さなければならない
位なら、
寧そ
行列を
見ない
方が
益ぢやないの?』
其故愛ちやんは
自分の
居た
所に
靜かに
立停つて
待つてゐました。
見る間に
何十
個といふヘボ石の
行列が出來た。けれども
靈妙なる石は
遂に
影をも見せないので
流石の
權勢家も
一先搜索を中止し、
懸賞といふことにして
家に
歸つた。