“きゅうきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汲々90.5%
糾々4.8%
喼喼2.4%
窮々2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
区々たる藩閥の巣窟に閉籠とじこもり、自家の功名栄達にのみ汲々きゅうきゅうたる桂内閣ごときでは、到底、永遠に日本の活力を増進せしめる事は出来ない。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
手は刀を離さず、必死となっ夢我むが夢中、きらめくやいばは金剛石の燈下にまろぶ光きら/\截切たちきる音はそらかく矢羽やばねの風をる如く、一足退すさって配合つりあいただす時はことの糸断えて余韵よいんのある如く、こころ糾々きゅうきゅう昂々こうこう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おまえの髪としっかり結びあわ喼喼きゅうきゅう如律令にょりつりょうとなえて谷川に流しすてるがよいとの事、憎や老嫗としよりの癖に我をなぶらるゝとはしりながら、貴君あなた御足おんあし止度とめたさ故に良事よいことおしられしようおぼえ馬鹿気ばかげたるまじない
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
隠居は窮々きゅうきゅうとして受身である。神尾は劫を仕掛けて、いよいよ有利と見える。もはや、充分に死命を制したつもりで得意になると、三たび、その手が盃に触れる。唇のところまで持って来て
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)