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きやくま
最早〆たものと、今度は
客間に石を
置かず、
居間の
床に
安置して何人にも
祕して、只だ
獨り
樂んで居た。
しかもこの
博物館で
見物人を
驚かすものは、そのギリシヤ、ローマの
部屋の
一部にイタリイのポムペイで
發掘された
昔の
家の
客間そのまゝを
模造してあることです。
東紅梅町のあの家は書斎も
客室も二階にあつたのでした。
階下に
二室続いてあつた六畳に
分れて親子は寝て居ました。亡霊の私が出掛けて
行くのは無論
夜の
夜中なのです。