“サルーン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
客間40.0%
大広間20.0%
船室20.0%
酒場20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕が客間サルーンへ出ると、人々は足角力ずもうの競技にふけっていた。踊場ではびっこの老夫婦が人形を抱いて踊っていた。食堂では角帽の中学生が恋人の女学生の話しをしている。
飛行機から墜ちるまで (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「キャアン! キャンキャン! キャアン! キャンキャン」と続けざまの悲鳴を挙げて、犬は逃げ惑いながら大広間サルーンへ走り込んだ。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
大広間サルーンの花のようにきらびやかな飾電灯シャンデリヤの下で、その飾電灯に映えて眼も醒めんばかりに輝いた波斯絨氈ペルシャじゅうたんの上に放ったその犬が、どんなに妙な恰好でその辺を嗅ぎながら
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
口走るものですからね。……ああ、よくしゃべくった。……風が冷たくなって来ましたね。もう、そろそろ、船室サルーンへはいりましょう
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
イヴォンヌさんのほうが片づいたので、ひとつずつ船室サルーンドアをたたいて、今まで親切にしてもらったひとたちに愛想よく別れの挨拶をして廻った。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ここは以前は立派にイギリス風の酒の部屋バー・パーラーという名前で通つていたが、いまは不思議なことにアメリカ風の酒場サルーンで通つていて、アジア風の喫煙室らしく新しく装飾されていた。