大広間サルーン)” の例文
旧字:大廣間
「キャアン! キャンキャン! キャアン! キャンキャン」と続けざまの悲鳴を挙げて、犬は逃げ惑いながら大広間サルーンへ走り込んだ。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
大広間サルーンの花のようにきらびやかな飾電灯シャンデリヤの下で、その飾電灯に映えて眼も醒めんばかりに輝いた波斯絨氈ペルシャじゅうたんの上に放ったその犬が、どんなに妙な恰好でその辺を嗅ぎながら
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
そしてそれを追って今一度投げ付けようとした途端、私は大広間サルーンから二階へ通じる正面の大階段を急いで駈け降りて来たらしい妻と、階段の上下で真正面まともに顔を合わせたのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)