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かひもの
軒につり
忍艸、これは
正太が
午の
日の
買物と
見えぬ、
理由しらぬ
人は
小首やかたぶけん。
其所迄買物に
出たから、
序に
寄つたんだとか
云つて、
宗助の
薦める
通り、
茶を
飮んだり
菓子を
食べたり、
緩くり
寛ろいだ
話をして
歸つた。
買物にゆきて
買ふ
方が、(こんね)で、
店の
返事が(やあ/\。)
歸る
時、
買つた
方で、
有がたう
存じます、は
君子なり。——ほめるのかい——いゝえ。