“おことわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御断80.0%
御斷20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方あなたらないに、縁談がれ程すゝんだのか、わたしにもわからないけれど、だれにしたつて、貴方あなたが、さう的確きつぱり御断おことわりなさらうとは思ひけないんですもの」と梅子はやうやくにして云つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こゝにちょいと御断おことわり申して置きますのは、魔術と申しましたところで、世間普通の手品などゝは違って居りまして云わば、最新の学理に基き、廿世紀の心理学を応用いたしましたるところの
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もみながら今晩こんばんは何分御泊おとめ申こと出來難く其譯は今夜村の寄合にて後刻ごこくは大勢集まり候間御氣のどくながら御宿おやど御斷おことわり申上ると云けるに武士は樣子やうす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かたぶけ六之助殿は江戸えどうまれの事にて何事も如才なきにより此事御斷おことわきりにもなるまじもし明日みやうにちにもまた誘引給さそひたまはゞ彼の地に行六之助殿にまけられてはおかほよごれることなれば金銀は隨分ずゐぶん奇麗きれいに御遣ひなされ斯樣々々になし給へと委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)