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御断
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おことわ
ふりがな文庫
“
御断
(
おことわ
)” の例文
旧字:
御斷
最初に一応
御断
(
おことわ
)
り申しておきたいことは、私は熱心においては
何人
(
なんぴと
)
にも譲らざる俳諧の研究者、殊に芭蕉翁の、今の言葉でいうファンであるが
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それ以来私は
明
(
あきらか
)
に三浦の幽鬱な
容子
(
ようす
)
が
蔵
(
かく
)
している秘密の
匀
(
におい
)
を感じ出しました。勿論その秘密の匀が、すぐ
忌
(
い
)
むべき
姦通
(
かんつう
)
の二字を私の心に
烙
(
や
)
きつけたのは、
御断
(
おことわ
)
りするまでもありますまい。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
貴方
(
あなた
)
の
知
(
し
)
らない
間
(
ま
)
に、縁談が
何
(
ど
)
れ程
進
(
すゝ
)
んだのか、
私
(
わたし
)
にも
能
(
よ
)
く
分
(
わか
)
らないけれど、
誰
(
だれ
)
にしたつて、
貴方
(
あなた
)
が、さう
的確
(
きつぱり
)
御断
(
おことわ
)
りなさらうとは思ひ
掛
(
が
)
けないんですもの」と梅子は
漸
(
やうや
)
くにして云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
こゝにちょいと
御断
(
おことわ
)
り申して置きますのは、魔術と申しましたところで、世間普通の手品などゝは違って居りまして云わば、最新の学理に基き、廿世紀の心理学を応用いたしましたるところの
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“御断”で始まる語句
御断念
御断申候