“おうふくしんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
地震が
十分に
近く
起つた
場合は、
一秒間に
數十回若しくばそれ
以上の
往復振動が
現れて
來るが、それは
單に
地鳴りとしてわれ/\の
聽覺に
感ずるのみであつて
一秒間に
四五回の
往復振動になつて
漸く
急激な
地動としてわれ/\の
身體にはつきりと
感ずるようになる。
特に
其中、ゆつくりとした
震動、
例へば
一分間に
一糎程を
靜かに
往復振動するような
場合に
於ても、これを
實際のまゝに
書取らしめることが
長週期地震計と
名づけるものゝ
特色である。
けれども
往復震動は
急に
緩慢となつたゝめ、
地動の
強さは
次第に
衰へてしまつた。
鎌倉や
小田原邊でも、
最も
激しかつたのは
最初の
一分間以内であつたといへる。