-
トップ
>
-
えうぢよ
「何、だいぢやうぶです。
私はあすこへいつたつて、けつして
妖女なんぞにまけはしません、安心してゐて下さい。」
すると
幼女が、
叔父さんと一
處でなければ
歸らぬといふ。さらば、
叔母達は
先きへ
歸るが、それでも
好いかと
言ふに、それにても
好しといふ。
同月十七
日、いよ/\
發掘に
行く
事としたが
家人も
其状態が
見たいといふので、
然らば
其用意して
行くべしとて、
妻と
婢とに
糧食を
携へさせ、
余は
愛する
親族の六
歳の
幼女を
背に
負ひ