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いひたて
語句 | 割合 |
云立 | 50.0% |
言立 | 25.0% |
言上 | 25.0% |
云立九條家を
退ぞき
浪人して近頃美濃國の山中に
隱れ住ければ
折節この常樂院へ來り近しく
交はる人なり此人
奇世の
豪傑にて
大器量あれば常樂院の天忠和尚も此山内伊賀亮を
言立しかば大岡殿作右衞門へ
尋ねありしに
始めは
左に
右と
陳じしがとても
包み
難しと存ぜしや
寒中見舞として金子を
貰請し旨を申に何か
肴の類ひならば
格別金子を
聞つけ
尋ね來り見れば娘の澤の井と
嬰孩の
死骸に取付樣々の
謔言を
言立狂氣の如き有樣なれば
種々賺し
宥め
兩人の
死骸を
光照寺といふ一
向宗の寺へ
葬むりしがお三婆は
狂氣なし
種々の事を
遣はし頼み入たるや
此義明白に
言上よと云るゝ故與惣次は奉行へ金十兩
其下役人へ十兩
贈りし段を