“いとすじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糸筋42.9%
28.6%
14.3%
線条14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、やがて娘はみち——路といっても人の足のむ分だけを残して両方からは小草おぐさうずめている糸筋いとすじほどの路へ出て、そのせまい路を源三と一緒いっしょに仲好く肩をならべて去った。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
白糸は一吃いっきつを試みぬ。はたしてそのことばのごとく、煙管は不快こころわろやにの音のみして、けむりの通うこといとすじよりわずかなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かたわらなる苫屋の背戸に、緑を染めた青菜の畠、結いめぐらした蘆垣あしがきも、船も、岩も、ただなだらかな面平おもたいらに、空に躍った刎釣瓶はねつるべも、もやを放れぬ黒いいとすじ
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この一属は他の蜥蜴と異なり、舌が極めて長い。線条いとすじ二つに分れたるを揺り出すさま蛇と同じ。