“いとざき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糸崎66.7%
糸咲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはそのあとので、靜岡しづをかまでくんですが、糸崎いとざきふのは何處どこでせう。」「さあ……」とつた
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
糸崎いとざきという法学士で、幸にも私達探偵作家や医学者や法律家などで作っている猟奇会りょうきかいの会員だったので、私が静子と一緒に、所謂いわゆる捜査本部である象潟警察へ出頭すると
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
糸崎行いとざきゆき——おはづかしいが、わたし方角はうがくわからない。たなほこりはらひながら、地名辭典ちめいじてん索引さくいんると、糸崎いとざきふのが越前國ゑちぜんのくに備前國びぜんのくにとにしよある。わたし東西とうざい、いや西北せいほくまよつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
東枕ひがしまくらも、西枕にしまくらも、まくらしたまゝ何處どこをさしてくのであらう。汽車案内きしやあんない細字さいじを、しかめづらすかすと、わかつた——遙々はる/″\きやう大阪おほさか神戸かうべとほる……越前ゑちぜんではない、備前國びぜんのくに糸崎いとざきである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
りく 何ですか、あの……糸咲いとざき々々っておとっさんがそう云いますよ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)