“あさばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝晩88.9%
朝夕11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でもちいさかったときからあのかね朝晩あさばんしたしんでたことをおもえば、ちょっとさびしいもする。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ところ丁度ちやうど五月目いつつきめになつて、御米およねまた意外いぐわい失敗しくじりつた。其頃そのころはまだ水道すゐだういてなかつたから、朝晩あさばん下女げぢよ井戸端ゐどばたみづんだり、洗濯せんたくをしなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
祝には一人の男の子があったが、こどもの母親は柏舟節みさおを守ることができないで、半年の後に児を置き去りにして他へ嫁入した。嫁に往かれた祝の母は孫の世話をしていたが苦しいので朝夕あさばんに泣いていた。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)