“あきめくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明盲50.0%
明盲目25.0%
文盲8.3%
明文盲8.3%
明盲人8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「太政官はえらいのやが、俺等とおんなしで、字を知らん明盲あきめくらやさかい、何にも役はせえへんのやなア。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
稽古本けいこぼんで見馴れた仮名より外には何にも読めない明盲目あきめくらである。この社会の人の持っている諸有あらゆる迷信と僻見へきけんと虚偽と不健康とを一つ残らず遺伝的に譲り受けている。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
おれはいったい何を言ってるんだ? おまえが考え抜かなかったなんて! この文盲あきめくらのおれがこんなことを言ったらどうだい?
あの時は、お越をげようかと思つたが、どうも證擔がアヤフヤだ。附木つけぎに書いた下手な字も、お越は全くの明文盲あきめくらのふりをして居たので、手のつけやうがなかつた。
けてながめうとおもはなを、つとのまゝへやかせていて、待搆まちかまへたつくなひのかれなんぢや! つんぼの、をうしの、明盲人あきめくらの、鮫膚さめはだこしたぬ、針線はりがねのやうな縮毛ちゞれつけ人膚ひとはだ留木とめきかをりかはりに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)