音楽おんがく)” の例文
旧字:音樂
露子つゆこは、まれつき音楽おんがくきとみえまして、先生せんせいらしなさるオルガンのおときますと、がふるいたつようにおもいました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ソログーブはおさなときからはは奉公先ほうこうさきやしきで、音楽おんがく演劇えんげきなどにしたしむ機会きかいち、読書どくしょたいするふか趣味しゅみやしなわれた。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
ねえ、ぼうや、お前がいえの中で書くものは、どれもこれも音楽おんがくじゃないよ。家の中の音楽は、部屋へやの中の太陽たいようと同じだ。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
さて音楽おんがくについていえば、この下宿の主人には、それはとても、たいくつせんばんなものにおもわれていました。
それは、百年まえの古い曲にちがいありませんでしたが、りっぱな音楽おんがくであることにかわりはありませんでした。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
竹村たけむらはそのときあねなる彼女かのぢよのうへを、すこしきいてみた。彼女かのぢよ東京とうきやう親類しんるゐせて、女学校ぢよがくかうてから、語学ごがく音楽おんがくかを研究けんきうしてゐるらしかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
音楽おんがくがこれほど雄大な形式を持ったことはかつてなく、芸術がこれほど人に訴えたことはかつてない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
うちにどうも兵士へいしとほる事は千人だか数限かずかぎりなく、また音楽おんがくきこえますると松火たいまつけてまゐりますが、松火たいまつをモウちとしいとぞんじましたが、どうもトツプリれて
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくし時折ときおり種々いろいろなことを妄想もうぞうしますが、往々おうおう幻想まぼろしるのです、或人あるひとたり、またひとこえいたり、音楽おんがくきこえたり、またはやしや、海岸かいがん散歩さんぽしているようにおもわれるときもあります。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
このすばらしい音楽おんがくはあのラッパのある自動音楽が ひとりでつてゐるのです
にんのおよめさんは、音楽おんがくでもけたものですから、こんどはすずりかみして
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
催笑剤わらひぐすり泣薬なきぐすり痲痺剤しびれぐすり惚薬ほれぐすり、そのいろいろの音楽おんがくの罎。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ああ、音楽おんがくも、ガラスごしに聞えてくる。……
かれは、そこで蓄音機ちくおんき音楽おんがくをきいたり、また、あるときは劇場げきじょうへオペラをにいったり、おもしろくらしていたのでありました。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
(この時の音楽おんがくはひときわかがやかしいものだった。)それから、はは食卓しょくたくに食物を運ぶ時の音楽おんがくもあった——その時、彼は喇叭らっぱの音で彼女をせきたてるのだった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
それらの人達ひとたち目間苦めまくるしくつたりたりしてゐたが、ダンスひとがぎつちり鮨詰すしつめになつてゐた。音楽おんがくにつれて、いたりしずんだりする男女だんじよかおが、私達わたしたちにもえるのであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
うつくしいおひめさまがいられて、いい音楽おんがく音色ねいろが、よるひるもしているということだ。」と、また一人ひとり旅人たびびとがいっていました。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
祖父はクリストフのそばにすわってページをめくってやっていたが、やがて、それは何の音楽おんがくかとたずねた。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
いつのまにか、うつくしい音楽おんがくもやんで、ただ、そよそよと朝風あさかぜのうちに、音楽おんがくが、いつまでもただよっていたのでありました。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみは、うたきなのか、それとも、音楽おんがくきなのか。」と、あたまかみながくして、うしろへなでおろした、まだわか先生せんせいが、きました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はとのいったように、いい音楽おんがく音色ねいろまちなかからながれていました。そしてよるになると、まちは一めんうつくしい燈火ともしびうみとなったのであります。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひめさまは、このなかに、自分じぶんほど、よいこえのものはないとおもっていられました。また、自分じぶんほど音楽おんがく名人めいじんはないとかんがえていられました。
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
いい音楽おんがくこえてくる坂道さかみちを、あかぼうをのせてのぼると、そこにはさくら幾本いくほんもあって、みごとにはないていました。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、オルガンやピアノや、いい音楽おんがくいたり、ならったりしたいものだとかんがえました。るうちにあかふねは、だんだんとおざかってしまった。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのかぶとむしのような、黒光くろびかりのするからだに、アンテナをてていて、はしりながら、どこかとはなしたり、また、放送ほうそう音楽おんがくをきいたりするのです。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、いろいろのひとたちの旅行りょこうはなしや、芝居しばいはなしや、音楽おんがくはなしなどをきます。あめや、かぜにいじめられていたわたしは、こうしていま蘇生よみがえっています。
煙突と柳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひめさまは、結局けっきょく気楽きらくおもわれて自分じぶんがいちばんうたがうまく、音楽おんがく上手じょうずだとこころほこられながら、そのまちにおみなされたということであります。
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
これから、わたしは、おじょうさんに、音楽おんがくおしえ、自然しぜんともとすることをおしえましょう。もっとまれわったように、快活かいかつなおかたとなられるとおもうじゃ。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
校長こうちょうは、どんなによろこんだでしょう。また、音楽おんがく教師きょうしは、どんなにこのオルガンをくのをうれしがったでしょう。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、どうしたことか、うたこえも、音楽おんがくのしらべも、だんだんちいさく、ひくく、とおのいてゆくのをかんじました。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つきも、ほしも、またゆきまでも、ああして感心かんしんしてあわれなうたをきき、音楽おんがくみみましているのに、寒気かんきだけが用捨ようしゃなくつのることを、すずめははらだたしくも
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こころ愉快ゆかいにする、たとえば、いままでしずんでいたものが、そのくと、陽気ようきになるということは、たしかに、いままでの音楽おんがくとは、反対はんたいのことでした。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういうひと教育きょういくするには、物質ぶっしつではいけない。やはり音楽おんがく自然しぜんでなければならない。感情かんじょう趣味しゅみ、そういう方面ほうめん教育きょういくでなければならないとおもわれる。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とりき、ながれがささやき、かぜさえうたうのだから音楽おんがくがいたるところできかれたものだ。それは、このごろのかなしいうたとちがってちからのあふれたものだった。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき、あちらでは、にぎやかな音楽おんがくひびきがこっていました。なにかのもよおごとがあるとみえるのです。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんでもきか、なかなか、きみよくばりだな。しかし、音楽おんがく芸術げいじゅつのうちでも、いちばんむずかしいのだ。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼうは、音楽おんがくきとみえるな。」と、ひとのよいおじいさんは、少年しょうねんかおながら、わらっていいました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、まだ、みみには、けさしがたまでいていた、いい音楽おんがくのしらべがついているようでありました。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのときうみなか音楽おんがくひびいて、一個ひとつおおきなかめが波間なみまて、うみなか子供こどもむかえにきました。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしのあには、なにより平和へいわあいしました。だから、音楽おんがくがすきでした。わたしは、ちちにねがって、あにのもっていたのと、おなじハーモニカをってもらいました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、そのあかふね甲板かんぱんでは、いい音楽おんがくこえがして、人々ひとびとたのしくれているのがえました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「にいさんは、いつも音楽おんがくをきいたあとで、どんな空想くうそうをなさいますか。」と、きいたことがある。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、毎日まいにちのように、あちらのまちほうからこってくるいろいろな音色ねいろが、ちょうど、なつかしい、とおくの音楽おんがくくように、おじいさんのみみたっしてきたのでした。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
ああ、毎晩まいばんほしうたをうたったり、ものらしているのでは、すこしもわたしは、自分じぶんうたや、音楽おんがくはいらない。どうして、ああよいこえほしにはるのだろう。
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
秀吉ひできちは、よくようすをくと、そこへいけば、毎日まいにちのように、有名ゆうめい音楽おんがくや、人気にんきのある大家たいかうたけるので、ぜひ奉公ほうこうをして、そこで勉強べんきょうしようと、決心けっしんしました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こども時分じぶんにきいたお伽噺とぎばなしなかてきたおじいさんのようにも、また、なにかのほんいてあったなかのおじいさんのようにも、また、かれ音楽おんがくいている時分じぶん
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんなことをはなしているうちに、いつしか、だまっているというちかいをわすれて、ふたりは、人間にんげんがやっている音楽おんがくに、自分じぶんたちもけないでうたいはじめたのでした。
ふるさと (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、これから音楽おんがくをやってゆくのだ。」と、れい子供こどもは、また、みんなに命令めいれいをしました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、さんは、音楽おんがくにも趣味しゅみをもっていて、ラジオで、うた放送ほうそうするときなど、将棋しょうぎをさしながら、自分じぶんこまがとられるのもらず、うたのほうにをとられていました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
両親りょうしんは、これをくと、たいそうよろこびました。そこで、この老人ろうじんに、むすめ教育きょういくたのみました。老人ろうじんは、むすめ音楽おんがくおしえました。またひろはたけにはいろいろな草花くさばなえました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)