“快活”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいかつ63.4%
くわいくわつ24.4%
きさく4.9%
さっぱり2.4%
さつぱり2.4%
はれやか2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるがたに、不意ふいむすめかえってきました。両親りょうしんは、見違みちがえるようにうつくしく、快活かいかつになっていたのにおどろいたのです。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
快活くわいくわつなる水兵すいへい一群いちぐんその周圍まわり取卷とりまいて、『やあ、可愛かあひらしい少年せうねんだ、乃公おれにもせ/\。』と立騷たちさわぐ、櫻木大佐さくらぎたいさ右手めてげて
とさすが快活きさくな男も少し鼻声になりながらなおよいまぎらしていきおいよく云う。味わえば情も薄からぬ言葉なり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
源太はなおも考えにひとり沈みて日ごろの快活さっぱりとした調子に似もやらず、ろくろくお吉に口さえきかで思案に思案を凝らせしが、ああわかったとひとごとするかと思えば、愍然ふびんなと溜息つき
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
源太は尚も考にひとり沈みて日頃の快活さつぱりとした調子に似もやらず、碌〻お吉に口さへきかで思案に思案を凝らせしが、あゝ解つたと独り言するかと思へば、愍然ふびんなと溜息つき
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
第一に年齢としちがせゐもあつたが、和上は学者で貧乏を苦にせぬ豪邁がうまい性質たち、奥方は町家の秘蔵娘ひざうむすめひまが有つたら三味線を出して快活はれやか大津絵おほつゑでも弾かう
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)