自動車じどうしゃ)” の例文
「しかし、おじいさん、一人ひとりでゆかれますか。それが、心配しんぱいです。東京とうきょうは、電車でんしゃや、自動車じどうしゃとおったりしますから、それが心配しんぱいです。」
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
人をふきとばしそうなサイレンをならしている自動車じどうしゃ往来おうらいいっぱいになってがたがたはしってくる乗合自動車のりあいじどうしゃ、うるさくベルをならしながらとびまわる自転車じてんしゃなどで
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
ふだんなら、ここを自転車じてんしゃや、自動車じどうしゃとおって、ゆめにもこんなあそびがされるとはおもわれなかったのです。まったく台風たいふうのおかげでした。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あめは、しだいに小降こぶりになってきました。少年しょうねんは、両手りょうてに、四かくのかんや、びんをつつんだのをかかえて、自動車じどうしゃにもどってきました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さかずきには、いえまえをかごがとおったことも、いま人力車じんりきしゃとおり、自動車じどうしゃとおることも、たいした相違そういがないのだから、無関心むかんしんでした。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、それをているうちに、いつか葬式そうしき自動車じどうしゃからちたはなひろってびんにさしたとき、はちがたずねてきたことをおもしました。
サーカスの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうして、衝突しょうとつをしたのだ?」といって、警官けいかんがききますと、自動車じどうしゃ運転手うんてんしゅは、そのときのことをおもかべるようなつきをして
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにしろ、東京とうきょうでは、幾人いくにんということなく、自動車じどうしゃや、トラックの犠牲ぎせいとなっているから、こののちも、よくをつけなければならない。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
けると、人々ひとびとは、きれいなふうをして自動車じどうしゃったり、馬車ばしゃったり、また電車でんしゃったりして往来おうらいしていました。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
金色きんいろにかがやく、かんせた自動車じどうしゃは、ぬかるみのみちをいくたびか、みぎひだりにおどりながら、火葬場かそうじょうほうへとはしったのです。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、自動車じどうしゃちかづいたときに、ちょうどくるましたになりそうなところをはからって、ふいに、ねずみをしました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するとるまにくるま運転うんてんまってしまいました。で、群集ぐんしゅうは、この無礼ぶれい自動車じどうしゃなんなくさえることができました。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにもらぬ子供こどもらはめずらしそうに、あちらをいて、自動車じどうしゃとおざかりゆくかげ無心むしんにながめていたのであります。
なつかしまれた人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところが、自動車じどうしゃが、こんどあちらのむらまでとおることになって、みちがひろがるのでありました。それで、さくらをきろうというはなしこったのです。
青葉の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、花屋はなやまえで、しばらくはなて、たのしませると、まどきわからはなれ、かたならべて、ふたたび自動車じどうしゃってはたらくためにったのです。
ガラス窓の河骨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一人ひとりむすめは、狭苦せまくるしい自動車じどうしゃうちで、きゃくにもまれて、切符きっぷをはさむあいだも、花屋はなやみせさきにあった、水草みずくさ黄色きいろはなこころおもかべていました。
ガラス窓の河骨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、そのとき、なにかしらないべつのものが、みちうえちたのです。自動車じどうしゃは、そんなことにはづかず、そのままはしぎてしまいました。
なつかしまれた人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まるといっしょに、ぱっと三にんおとこが、自動車じどうしゃうえからりました。そのうち、一人ひとりおとこが、としちゃんのそばへいって、もとをのぞきんで
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、このみちをトラックや、自転車じてんしゃ自動車じどうしゃが、たえず、往来おうらいするだけ、おとこを、いっそういらだたせたのでした。
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このことは自動車じどうしゃうえっている花嫁はなよめらなければ、ただかみさまよりほかにはだれもらなかったことです。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつしか、自動車じどうしゃは、幸三こうぞういえちかくにきました。もう、これよりさきへは、自動車じどうしゃのはいれないところまできましたので、幸三こうぞうろしてもらいました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よくのないせいさんは、かねをためるということをしませんでした。自動車じどうしゃは、だんだんふるくなり、やぶれてきたけれど、あたらしいのをうおかねはなかったのでした。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんなはなしをしているところへ、あちらから、自動車じどうしゃのブウ、ブウーという、警笛けいてきおとがしました。ものぐさな主人しゅじんは、即座そくざにいいことがおもいついたのです。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
東京とうきょうは、お正月しょうがつなんだね、この自動車じどうしゃは、東京とうきょうからきたんだ。」と、勇坊ゆうぼうは、どろのはねが、おびただしくついたトラックを物珍ものめずしそうにながめました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちへくると、いつものごとく、トラック、自転車じてんしゃ自動車じどうしゃはしっていました。さんさんたる太陽たいようが、あらゆる地上ちじょう物体ぶったいひかりなかにただよわせていました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
汽車きしゃは、おじいさんを東京とうきょうへつれてきました。田舎いなかにいて、おもったより、都会とかいのにぎやかなこと、人間にんげんや、自動車じどうしゃ往来おうらいのはげしいことにをみはりました。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
またある繁華はんか雑沓ざっとうをきわめた都会とかいをケーがあるいていましたときに、むこうからはしってきた自動車じどうしゃが、あやうくころすばかりに一人ひとりのでっち小僧こぞうをはねとばして
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、怪我人けがにんもできましたので、電車でんしゃ自動車じどうしゃ運転手うんてんしゅは、警察けいさつへいってしらべられることになりました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいや、勘太かんたじいさんに相違そういない。おれは、よほど、自動車じどうしゃめて、こえをかけようとおもったが、いそいでいたものだから、つい残念ざんねんなことをしてしまった。」
なつかしまれた人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あいつ、あぶない場所ばしょっていて、自動車じどうしゃにでも、はねばされなければいいが。」と、おとうさんはしん一がかえってくるまでは、心配しんぱいえなかったのです。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねえ、おじいさん、お葬式そうしき自動車じどうしゃからちたはなひろっても、わるいことはないね?」と、いました。
サーカスの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これは、会社かいしゃ自動車じどうしゃなんだ。社長しゃちょうがいったのだから、さありたまえ。」と、少年しょうねんはいいました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自動車じどうしゃはしっているあいだに、うつくしいおじょうさんは、さげをあけて、香水こうすいのびんをしました。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
自動車じどうしゃや、電車でんしゃとおっているひろとおりは、まだあつそうに、がてらしている、人間にんげん姿すがたちいさなありのように、そのあいだうごいているさまなどが想像そうぞうされたのでした。
北の少女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、このとき、うつくしい花嫁はなよめせた自動車じどうしゃとおりました。花嫁はなよめは、金銀きんぎん宝石ほうせきで、あたまや、むねかざっていました。そして、はなやかな空想くうそうにふけっていました。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この自動車じどうしゃも、もとは、りっぱなものでした。主人しゅじんせいさんが、わか時分じぶん金持かねもちの運転手うんてんしゅながくつとめていて、やめるときに、金持かねもちが、その自動車じどうしゃをくれたのでした。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
かみさまが、はっとおもうまもなく、自動車じどうしゃは、おけらをきつぶしてぎていってしまいました。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのは、あつい、あついでした。そこはおおきなビルディングが、ならんでいて、自動車じどうしゃや、トラックや、また自転車じてんしゃ往来おうらいして、やすむようなところもなかったのです。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すがすがした空気くうきと、自由じゆう世界せかいにみなぎる、日光にっこうけることから、さえぎられて、毎日まいにち、ここでるものは、まちすなぼこりのけむりと、ざわざわある人間にんげん姿すがたと、自動車じどうしゃ
ガラス窓の河骨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いくら、ひろくても、電車でんしゃや、自動車じどうしゃれば、はしからはしまで、ぞうさなくいけるのだよ。」
北の少女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よこあいからまえ老人ろうじんがあったが、ふいのことであり、かれは、この老人ろうじんきずつけまいとの一ねんから、とっさにハンドルをまわしたので、おりから疾走しっそうしてきた自動車じどうしゃれて
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
おどろいたのは、ねずみよりも自動車じどうしゃ運転手うんてんしゅだったのです。正体しょうたいのわからぬ、くろいものをひいてはたいへんだとおもったのでしょう、にわかにハンドルをげて、けようとしました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このあいだ、にぎやかなまちとおりをあるいたのだ。せまい往来おうらい自転車じてんしゃはしり、自動車じどうしゃとおり、ときどきみちはばいっぱいの、トラックがいく。そのうえ、人間にんげんでごったがえしていた。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもたちが、あきらめてってしまった時分じぶんには、自動車じどうしゃ姿すがたえなかったのです。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しずかな、よるなどは、物音ものおとひとつこえず、まったくさびしい田舎いなかんでいましたひとが、停車場ていしゃばりると、あたりがあかるく、よるでも昼間ひるまのようであり、馬車ばしゃや、電車でんしゃや、自動車じどうしゃ
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三郎さぶろうさんは、活動かつどうもなければ、りっぱなみせもない、電車でんしゃもなければ、自動車じどうしゃとおらない、にぎやかなものは、なに一つもない、田舎いなか景色けしきにえがいて、そこにあそ子供こども姿すがた想像そうぞうした。
おかめどんぐり (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらに、自動車じどうしゃや、自転車じてんしゃはしっているのがえる、えき付近ふきんにきたとき
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるまちかどのところで、電車でんしゃ自動車じどうしゃとが衝突しょうとつしました。自動車じどうしゃはもはや使用しようされないまでにこわされ、電車でんしゃもまた脱線だっせんして、しばらくは、そのあたりは雑踏ざっとうをきわめたのであります。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かがやかしいなつのことでありました。少年しょうねんが、そとあそんでいますと、はなかざられた、ひつぎをのせた自動車じどうしゃが、往来おうらいはしってゆきました。そして、みちうえへ、一枝ひとえだしろはなとしてったのです。
サーカスの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「まるで、自動車じどうしゃふえみたいだな。」と、職人しょくにんふうのおとこは、わらいました。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)