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大
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たい
ふりがな文庫
“
大
(
たい
)” の例文
食通
(
しょくつう
)
間では、ごりの茶漬けを茶漬けの王者と称して
珍重
(
ちんちょう
)
している。しかし、食べてみようと思えば、
大
(
たい
)
してぜいたくなものではない。
京都のごりの茶漬け
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
何
(
なに
)
、
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
すなぞは、あなた
方
(
がた
)
の
思
(
おも
)
つてゐるやうに、
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
ではありません。どうせ
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
ふとなれば、
必
(
かならず
)
、
男
(
をとこ
)
は
殺
(
ころ
)
されるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
するとこのおかあさんは、
少
(
すこ
)
しいじの
悪
(
わる
)
い人だったものですから、お
姫
(
ひめ
)
さまのために
自分
(
じぶん
)
がしかられたのを
大
(
たい
)
そうくやしがりました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
けれども相当の地位を
有
(
も
)
つてゐる人の
不実
(
ふじつ
)
と、
零落
(
れいらく
)
の極に達した人の親切とは、結果に於て
大
(
たい
)
した差違はないと今更ながら思はれた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「一年や二年、シベリアに長くいようがいまいが、長い一生から見りゃ、同じこっちゃないか。——
大
(
たい
)
したこっちゃないじゃないか!」
雪のシベリア
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
▼ もっと見る
と見て、妻が更に五六
粒
(
つぶ
)
拾った。「椎が
実
(
な
)
った! 椎が実った!」
驩喜
(
かんき
)
の声が家に
盈
(
み
)
ちた。田舎住居は斯様な事が
大
(
たい
)
した喜の原になる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
大
(
たい
)
してどこが悪いと言うのでもありませんがね。全体にひどく疲労していますからな。何でも
身体
(
からだ
)
を楽に、無理をしちゃいけませんよ。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あなたが
竜宮
(
りゅうぐう
)
へお
出
(
い
)
でなさることは、かねてからお
通信
(
たより
)
がありましたので、こちらでもそれを
楽
(
たの
)
しみに
大
(
たい
)
へんお
待
(
ま
)
ちしていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
段々少しずつ溜るに従っていよ/\面白くなりますから、
大
(
たい
)
した金ではありませんが、諸方へ高い利息で貸し付けてございます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「その
通
(
とお
)
り。——お
上
(
かみ
)
さん。
太夫
(
たゆう
)
の
人気
(
にんき
)
は
大
(
たい
)
したもんでげすぜ。これからァ、
何
(
な
)
んにも
恐
(
こわ
)
いこたァねえ、
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
勢
(
いきお
)
いでげさァ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
雲ゆきが悪い! 気がつかれては
大
(
たい
)
へんだぞと、そういうことには
敏感
(
びんかん
)
な
蛾次郎
(
がじろう
)
、ポイと立って
断崖
(
だんがい
)
のふちから谷をのぞきこみ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたし
)
の
思
(
おも
)
ひどほりの
深
(
ふか
)
い
志
(
こゝろざし
)
を
見
(
み
)
せた
方
(
かた
)
でなくては、
夫
(
をつと
)
と
定
(
さだ
)
めることは
出來
(
でき
)
ません。それは
大
(
たい
)
してむづかしいことでもありません。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
一休
(
いっきゅう
)
さんは
子
(
こ
)
どもの ときから 一をきいて 十をしる、と いうほど りこうな
子
(
こ
)
でしたが、また
大
(
たい
)
へんな いたずらっ
子
(
こ
)
でした。
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
裏玄関といっても、なかなか堂々たるもので、家賃百円を出してもこれくらいの玄関はついていまいと思われる
大
(
たい
)
した
構
(
かま
)
えだ。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大
(
たい
)
した事は無いがこの家は
全然
(
そつくり
)
お前に譲るのだ、お前は
矢張
(
やはり
)
私の家督よ、なう。で、洋行も為せやうと思ふのだ。必ず悪く取つては困るよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「うちのような
貧乏人
(
びんぼうにん
)
にゃ、三十
円
(
えん
)
といや
大
(
たい
)
した
金
(
かね
)
で
眼
(
め
)
がまうが、
利助
(
りすけ
)
さんとこのような
成金
(
なりきん
)
にとっちゃ、三十
円
(
えん
)
ばかりは
何
(
なん
)
でもあるまい。」
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「お
前
(
まえ
)
は、
何
(
なん
)
て
馬鹿
(
ばか
)
だらう。うつかり
秘密話
(
ないしよばなし
)
もできやしない」と、
大
(
たい
)
へん
叱
(
しか
)
られました。
鸚鵡
(
あふむ
)
は
叱
(
しか
)
られてどぎまぎしました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「
大岡様
(
おおおかさま
)
だ! 大岡さま! 大岡さま!……まぎれもねえ大岡様だッ! ヒャアッ婆さん! お前まあ
大
(
たい
)
したお方と口をきいたもんだなあ!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
おぢさんは、みんなが
大
(
たい
)
へん
可愛
(
かあい
)
い。この
本
(
ほん
)
は
君
(
きみ
)
たちに
讀
(
よ
)
んでもらひ、
歌
(
うた
)
つてもらうために
書
(
か
)
いたのだ。
金持
(
かねもち
)
の
子供
(
こども
)
なんか
讀
(
よ
)
まなくたつていい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「ええ、
何
(
なん
)
ですか、
大
(
たい
)
へん
行
(
い
)
きたがって、わたしに、六
週間
(
しゅうかん
)
だけ、
泊
(
とま
)
りにやってくれッて
言
(
い
)
いますの。
先方
(
むこう
)
へ
行
(
い
)
けばきっと
大切
(
だいじ
)
にされますよ。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
何
(
なに
)
しろこりゃ
男
(
おとこ
)
だもの、きりょうなんか
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
じゃないさ。
今
(
いま
)
に
強
(
つよ
)
くなって、しっかり
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
をまもる
様
(
よう
)
になる。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此
(
こ
)
の
春着
(
はるぎ
)
で、
元日
(
ぐわんじつ
)
あたり、
大
(
たい
)
して
醉
(
ゑ
)
ひもしないのだけれど、
目
(
め
)
つきと
足
(
あし
)
もとだけは、ふら/\と
四五人
(
しごにん
)
揃
(
そろ
)
つて、
神樂坂
(
かぐらざか
)
の
通
(
とほ
)
りをはしやいで
歩行
(
ある
)
く。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また
瓦
(
かはら
)
は
一體
(
いつたい
)
に
大
(
たい
)
へん
大
(
おほ
)
きく、
今日
(
こんにち
)
の
瓦
(
かはら
)
の
二倍
(
にばい
)
くらゐもあります。またその
竝
(
なら
)
べ
方
(
かた
)
も
今日
(
こんにち
)
とは
少
(
すこ
)
し
違
(
ちが
)
つてをりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「この八五郎が、三百両の支度金を持って乗込んだところは、
大
(
たい
)
した武者振りでしたよ、親分。見せたかったな」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
恐
(
おそ
)
らく
口
(
くち
)
から
出任
(
でまか
)
せに、
大
(
たい
)
して
苦勞
(
くろう
)
なしに
作
(
つく
)
つたとおもはれますが、それが
皆
(
みな
)
下品
(
げひん
)
でなく、あっさりとほがらかに
明
(
あか
)
るい
氣持
(
きも
)
ちで
詠
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げられてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
子の眼に映つた田舎町が
其
(
その
)
当時父の眼に映つた田舎町とさう
大
(
たい
)
して違ひはないといふことは、古い家並、古い
通
(
とほり
)
、古い空気が
明
(
あきら
)
かにそれを証拠立てゝ
居
(
ゐ
)
る。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
もし
大
(
たい
)
した
地震
(
ぢしん
)
でないといふ
見込
(
みこみ
)
がついたならば、
心
(
こゝろ
)
も
自然
(
しぜん
)
に
安
(
やす
)
らかなはずであるから
過失
(
かしつ
)
の
起
(
おこ
)
りようもない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
はゞかりながら
御鼻
(
おんばな
)
の
下
(
した
)
なが/\と
見
(
み
)
えさせ
玉
(
たま
)
へば、そんじよ
其處
(
そこ
)
らに
夫
(
そ
)
れ
大
(
たい
)
した
御男子樣
(
ごなんしさま
)
とて、
分厘
(
ふんりん
)
の
價値
(
ねうち
)
も
無
(
な
)
しと、
辻
(
つぢ
)
に
立
(
た
)
ちて
御慮外
(
ごりよぐわい
)
を
申
(
まをす
)
もありけり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「然うさ、五十
歩
(
ぽ
)
百歩
(
ひやくぽ
)
さ」と、友は
感慨
(
かんがい
)
に
耐
(
た
)
へないといふ
風
(
ふう
)
で、「
少許
(
すこし
)
字
(
じ
)
が
讀
(
よ
)
めて、少許
知識
(
ちしき
)
が
多
(
おほ
)
いといふばかり、
大躰
(
だいたい
)
に
於
(
おい
)
て餘り
大
(
たい
)
した變りはありやしない。 ...
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
会社員とか雑誌新聞記者とか、又は医者のやうに、別段それが
大
(
たい
)
して必要と云ふほどのことはなかつたけれど、しかし
其
(
それ
)
があると便利だと思はれる場合が時
々
(
/″\
)
あつた。
折鞄
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
風邪
(
かぜ
)
だらうと思ひます。……
大
(
たい
)
したことはないと思ひますが、一寸、これから、お寄りしますが……
十年……
(新字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
あなた僕の履歴を話せって
仰
(
おっしゃ
)
るの? 話しますとも、
直
(
じっ
)
き話せっちまいますよ。だって十四にしかならないんですから。別段
大
(
たい
)
した
悦
(
よろこび
)
も苦労もした事がないんですもの。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
キャラコさんは、スキーに
大
(
たい
)
して自信がないので、それこそほんとうに、命がけの仕事だった。
キャラコさん:02 雪の山小屋
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
日頃僕は日本の政治的思想が英国に比して少くとも六十年
後
(
おく
)
れているというているが、明治十年
前
(
ぜん
)
に行われた自由論だけは片言ながら
大
(
たい
)
して時世後れでなかったようである。
デモクラシーの要素
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
多くの人々は、
大
(
たい
)
てい、ソラ火がまわったというので、
着
(
き
)
のみ着のままにげ出したようです。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
智識と云っても、己は尋常小学を卒業したゞけであるから、
大
(
たい
)
した学問がある訳ではない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
別段そのビラには
大
(
たい
)
したことは書かれていなかった——
*3
コツェブーの芝居がかかっていて、ロールの役をポプリョーヴィンが、コーラの役をジャブロワ嬢がやるというだけで
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
ランチュウの
子
(
こ
)
がありまして、こいつは、うまく
育
(
そだ
)
てりや、
大
(
たい
)
したものになるでしよう。いえ
値段
(
ねだん
)
はいいです。さしあげるんですよ。
餌
(
えさ
)
は、
当分
(
とうぶん
)
のうち、
卵
(
たまご
)
の
黄身
(
きみ
)
にしてください。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
最
(
もつと
)
も
親
(
した
)
しい
人
(
ひと
)
となるといふことも、
見
(
み
)
ず
知
(
し
)
らずの人として
終
(
をは
)
ることも、
大
(
たい
)
した
變化
(
かはり
)
がないのだ、と
思
(
おも
)
ふと、まち
子
(
こ
)
はなんとなく、すべてがつまらないやうな
氣
(
き
)
がして
來
(
く
)
るのであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
又
(
また
)
直
(
たゞ
)
ちにそれを
以前
(
もと
)
のやうに
置
(
お
)
き
直
(
なほ
)
し、『
何方
(
どつち
)
にしたつて
大
(
たい
)
した
違
(
ちが
)
ひはなくつてよ』と
獨語
(
ひとりごと
)
を
云
(
い
)
ひました、『これは
何
(
ど
)
うしても
矢張
(
やつぱり
)
、
他
(
ほか
)
の
者
(
もの
)
と
同
(
おな
)
じ
方法
(
はうはふ
)
で
審問
(
しんもん
)
するに
限
(
かぎ
)
るわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
佛蘭西人
(
フランスじん
)
が
未
(
ま
)
だアルゼリヤを
犯
(
おか
)
さない
數年前
(
すねんぜん
)
に此ブリダアの
市
(
まち
)
にラクダルといふ
人
(
ひと
)
が
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
たが、これは又た
大
(
たい
)
した
豪物
(
えらぶつ
)
で、ブリダアの人々から『
怠惰屋
(
なまけや
)
』といふ
綽名
(
あだな
)
を
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
た
漢
(
をとこ
)
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
斯う噂をして居たが、和上に
帰依
(
きえ
)
して居る
信者
(
しんじや
)
の
中
(
なか
)
に、
京
(
きやう
)
の
室町錦小路
(
むろまちにしきのこうぢ
)
の
老舗
(
しにせ
)
の呉服屋夫婦が
大
(
たい
)
した
法義者
(
はふぎしや
)
で、十七に成る
容色
(
きりやう
)
の好い
姉娘
(
あねむすめ
)
を
是非
(
ぜひ
)
道珍和上
(
どうちんわじやう
)
の
奥方
(
おくがた
)
に
差上
(
さしあ
)
げ
度
(
た
)
いと
言出
(
いひだ
)
した。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
めづらしいお
客
(
きやく
)
さまでもある
時
(
とき
)
には、
父
(
とう
)
さんのお
家
(
いへ
)
では
鷄
(
にはとり
)
の
肉
(
にく
)
を
御馳走
(
ごちそう
)
しました。
山家
(
やまが
)
のことですから、
鷄
(
にはとり
)
の
肉
(
にく
)
と
言
(
い
)
へば
大
(
たい
)
した
御馳走
(
ごちそう
)
でした。その
度
(
たび
)
にお
家
(
いへ
)
に
飼
(
か
)
つてある
鷄
(
にはとり
)
が
減
(
へ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あすこへ畳を敷いて勉強の出来るようにしてやるから、その代わり
大
(
たい
)
して構い
立
(
だ
)
ては出来ないが、自分の家にいる
意
(
つもり
)
で、ゆっくり気長に養生でもしたらいいでしょうと、まア好意ずくで薦めた。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
先生、
大
(
たい
)
したものでございますね。どうでございます
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「人が
災難
(
さいなん
)
に
会
(
お
)
うたのが、そんなおかしいんですか。うちのお父さんは屋根から落ちましたが、それもおかしいでしょう。みんごと
大
(
たい
)
した
怪我
(
けが
)
は、しませなんだけんど、大怪我でもしたら、なお、おかしいでしょう」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
ちやうどそれだけ
大
(
たい
)
へんかあいさうな気がした
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
どんどん
逃
(
に
)
げて行って、
山
(
やま
)
の下まで
来
(
く
)
ると、
御飯
(
ごはん
)
を
食
(
た
)
べてしまった
山姥
(
やまうば
)
が、いくらさがしても女の子がいないので、
大
(
たい
)
そうおこって
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
実家
(
さと
)
の
両親
(
りょうしん
)
は
大
(
たい
)
へんに
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
案
(
あん
)
じてくれまして、しのびやかに
私
(
わたくし
)
の
仮宅
(
かりずまい
)
を
訪
(
おとず
)
れ、
鎌倉
(
かまくら
)
へ
帰
(
かえ
)
れとすすめてくださるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
只今では本所の割下水へ引けましたが、其の頃は
大
(
たい
)
した立派な堂でございました。文治郎
母子
(
おやこ
)
も五百羅漢寺へ参詣して帰って参りました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
“大”を含む語句
大丈夫
大人
大概
大海
大洋
大神
大方
大切
大家
大分
大通
大臣
大変
大将
大根
大嫌
大地
大略
大王
大食
...