“大通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいつう35.1%
おおどおり26.0%
おほどほり11.7%
おおどお10.4%
おほどほ7.8%
グランブールヴァル2.6%
おほどう1.3%
グランヴウルヴァ1.3%
ブゥルヴァル1.3%
ブールヴァール1.3%
ヴウルヴァ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、京の芸子や仲居たちは、江戸蔵前くらまえ大通だいつうのお嬢様が、いよいよお立ちというので、走井はしりいの茶屋まで見送ってきたものである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兎角とかくするうちに馬車は早やクリチーの坂を登り其外なる大通おおどおりを横に切りてレクルースまちに入り約束の番地より少し手前にて停りたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その前の広場の石畳が反対の側へ幾段かに高まつて居て、其処そこ大通おほどほりから少し離れて裏町である為に車馬の往来しないのが好かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
このは、まちは、いつもとことなって、いろいろの夜店よみせが、大門だいもん付近ふきんから、大通おおどおりにかけて、両側りょうがわにところせまいまでならんでいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
銀座の大通おほどうりに空家あきやを見るは、帝都ていと体面たいめんに関すと被説候人有之候とかれそろひとこれありそろへども、これは今更いまさらの事にそろはず、東京とうけふひらけて銀座の大通おほどほりのごと
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
オペラの辻を中心に、左右へ展開する大通グランブールヴァルとイタリー街のキャフェたちは、朝の掃除をしまって撒いた赭砂あかすなの一掴みを椅子やテーブルの足元に残している。
巴里のキャフェ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
銀座の大通おほどうりに空家あきやを見るは、帝都ていと体面たいめんに関すと被説候人有之候とかれそろひとこれありそろへども、これは今更いまさらの事にそろはず、東京とうけふひらけて銀座の大通おほどほりのごと
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
カフェの前が大通グランヴウルヴァ。オペラ通りを十字に横切ってイタリアン大通ヴウルヴァ。界隈の男女達は潮のようにこの十字路へどよめきかかる。
オペラの辻 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
むかしパリの大通ブゥルヴァルをロードスターですっ飛ばしていた元気なシゴイさんだとはどうしても思えない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
西洋の都市においても私は紐育ニューヨークの平坦なる Fifth Avenue よりコロンビヤの高台に上る石級せききゅうを好み、巴里パリー大通ブールヴァールよりもはるかにモンマルトルの高台を愛した。
カフェの前が大通グランヴウルヴァ。オペラ通りを十字に横切ってイタリアン大通ヴウルヴァ。界隈の男女達は潮のようにこの十字路へどよめきかかる。
オペラの辻 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)