“敏感”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びんかん84.2%
センス5.3%
デリカシー5.3%
デリケート5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勇吉ゆうきちは、むしたちの敏感びんかんなのにおどろき、かつ、その真剣しんけんなのを、きみわるくさえかんじました。これをづかずにいた、おじさんにげると
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
新村教授は本を読む画家ゑかきの代表として富岡鉄斎をあげて、あの人のには気品があるといつたさうだが、よしんば気品はあるにしても、鉄斎の画には画家ゑかき敏感センスが少しも出てゐない。
ストライヴァー氏は、三十を少し越しただけだが、実際よりは二十歳もけて見える、太った、大声の、赭ら顔の、ざっくばらんな男で、敏感デリカシーなどというひけめは一切持ち合せていなかった。
私がすべての生命に対して特別に敏感デリケートな人間である事を証明し得る者がどこに居よう。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)