黒馬くろうま)” の例文
ひめからおくられた黒馬くろうまにそれをかせて、おひめさまの御殿ごてんのある城下じょうかしてけてきたのです。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
マーキュ へん「くろねずみ」とりゃ夜警吏よまはり定文句きまりもんくぢゃが、もしも足下きみが「黒馬くろうま」なら、「ぬま」からではなく、はて、恐惶おほそれながら、足下きみくびッたけはまってゐるこひ淵樣ふちさまから引上ひきあげてもやらうに。
太子たいし摂津せっつくに難波なにわのおみやへおいでになって、それから大和やまときょうへおかえりになるので、黒馬くろうまって片岡山かたおかやまというところまでおいでになりますと、山のかげ一人ひとりものべないとみえて、るかげもなく
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
また、おひめさまは、二ひきのくろい、みごとな黒馬くろうま皇子おうじみつものとせられたのです。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)