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黒馬
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くろうま
姫から
贈られた
黒馬にそれを
引かせて、お
姫さまの
御殿のある
城下を
指して
駆けてきたのです。
マーキュ へん「
黒い
鼠」と
來りゃ
夜警吏の
定文句ぢゃが、もしも
足下が「
黒馬」なら、「
沼」からではなく、はて、
恐惶ながら、
足下が
首ッたけ
沒ってゐる
戀の
淵樣から
引上げてもやらうに。
太子は
摂津の
国の
難波のお
宮へおいでになって、それから
大和の
京へお
帰りになるので、
黒馬に
乗って
片岡山という
所までおいでになりますと、山の
陰に
一人物も
食べないとみえて、
見るかげもなく
また、お
姫さまは、二ひきの
黒い、みごとな
黒馬を
皇子に
貢ぎ
物とせられたのです。