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駄菓子店
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だぐわしみせ
たべものに
掛けては、
中華亭の
娘が
運ぶ
新栗のきんとんから、
町内の
車夫が
内職の
駄菓子店の
鐵砲玉まで、
趣を
解しないでは
置かない
方だから、
遲い
朝御飯に
茶漬けで、さら/\。
彼はお
品がこつそり
蒲團の
下へ
入て
呉れた
煎餅を
噛つたりして二三
日ごろ/\して
居た。
其の
頃は
駄菓子店も
滅多に
無かつたので
此れ
丈のことがお
品には
餘程の
心竭しであつたのである。