馬騰ばとう)” の例文
第三には、昭信将軍しょうしんしょうぐん呉子蘭ごしらん。第四、工部郎中こうぶろうちゅう王子服おうじふく。第五、議郎ぎろう呉碩ごせきなどとあって、その第六人目には、西涼之太守せいりょうのたいしゅ馬騰ばとう
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——西涼せいりょう太守たいしゅ馬騰ばとう様が、本国へお帰りになるとかで、おわかれの挨拶にと、お越しになりましたが」と、告げてきた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから程なく、西涼の太守馬騰ばとうと、并州へいしゅう刺史しし韓遂かんすいのふたりは、十余万の大軍をあわせて、「朝廟ちょうびょうの賊を掃討せん」と号して長安へ押しよせて来た。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬騰ばとう飛檄ひげきに依って、関西の兵や近くの軍馬は、続々、許都へさして動きつつあった。馬騰は書をもって曹操に
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「覚えがなければ、もう、落着いていたらどうです。お前さんたち四人に、馬騰ばとう玄徳げんとくも加わって一味六人が、義状に連判したのはあれは何日いつでしたッけね」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西涼州せいりょうしゅう甘粛省かんしゅくしょう陝西せんせい奥地一帯)の太守馬騰ばとうをお召しになり、彼の擁している匈奴きょうどの猛兵や、今日まで無傷に持たれている軍需資源をもって、玄徳を討たせるのです。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほか、済北のしょう鮑信ほうしんあざな允誠いんせいとか、西涼の馬騰ばとうとか、北平の公孫瓚こうそんさんとか、宇内の名将猛士の名は雲の如くで、袁紹の兵は到着順とあって、第十七鎮に配せられた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この蒙古軍の大将は、さきに曹操に破られて、どこへか落ちて行った馬騰ばとう将軍の子馬超ばちょうだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところで、太守馬騰ばとうは、あざな寿成じゅせいといい身長八尺余、面鼻雄異めんびゆうい、しかし性格は温良な人だった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽鉅鹿きょろくの人で李典りてんあざな曼成まんせいという者だの——徐州の刺史しし陶謙とうけんだの——西涼せいりょう太守たいしゅ馬騰ばとうだの、北平ほくへい太守の公孫瓚こうそんさんだの——北海の太守孔融こうゆうなんどという大物が、おのおの何千
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつては馬騰ばとう出で馬超現われ、とかく乱が多くて治めにくいところである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)