“飯鉢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めしばち70.0%
おはち20.0%
はんばち10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
各自がうちから持って来た盛相飯もっそうめしあとにして、真中に置いた五しょう入りぐらいな飯鉢めしばちの中にある団子だんごを指でつまんで旨そうに喫いだした。団子は煮た黒い黍団子きびだんごであった。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
次の部屋の真中まんなかで、盆に向って、飯鉢おはちと茶の土瓶を引寄せて、此方こなたあかりを頼りにして、幼子おさなごが独り飯食う秋の暮、という形で、っ込んでいた、あわれ雛妓おしゃく
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その他肥前の窯場として、注意すべきは白石しらいし鉛釉なまりぐすりの陶器や、黒牟田くろむたの品であります。前者の土鍋は多彩で美しく、飯鉢はんばちにもよいのがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)