飯鉢おはち)” の例文
次の部屋の真中まんなかで、盆に向って、飯鉢おはちと茶の土瓶を引寄せて、此方こなたあかりを頼りにして、幼子おさなごが独り飯食う秋の暮、という形で、っ込んでいた、あわれ雛妓おしゃく
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その話の一ツは最初に秀吉が細川越中守忠興ただおきを会津守護にしようとしたところが、越中守忠興が固く辞退した、そこで飯鉢おはちは氏郷へ廻った、ということである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)