トップ
>
飮
>
い
ふりがな文庫
“
飮
(
い
)” の例文
新字:
飲
駒平は人並には
飮
(
い
)
ける口である。少し飮むと彼はすぐに赤くなつた。さうして云はれるがままに膝を崩した。聲もだんだん高くなつて來た。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
「お時さんは
飮
(
い
)
けるんやよつて。」と、お駒は道臣が自分に
獻
(
さ
)
した盃をお時の前へ置いて、波々と注いだ。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「フン、女の
癖
(
くせ
)
に二合も
飮
(
い
)
けりや
豪儀
(
がうぎ
)
だゼ。」とお房は
冷
(
ひやゝか
)
に謂ツて、些と傍を向き、「だツて、
一月
(
ひとつき
)
儉約
(
けんやく
)
して
御覧
(
ごらん
)
なさいな、チヤンと
反物
(
たんもの
)
が一
反
(
たん
)
購
(
か
)
へますとさ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
廣岡も畑浦もずゐぶん
飮
(
い
)
ける方であつた。殊に振舞酒には底拔け飮んで醉ひ痴れるのが彼等の習慣だつた。
続生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
お前は何かてえと、お
酒
(
みき
)
お酒ツてお謂ひだけれども、私が幾ら
飮
(
の
)
むもんじやない。二
合
(
がふ
)
も
飮
(
い
)
けア
大概
(
たいげ
)
エ
醉
(
まゐ
)
ツて了ふんだかや、月に積ツたツて幾らがものでもありやしないよ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
精力
(
せいりよく
)
はある、
覇氣
(
はき
)
はある、酒は
飮
(
い
)
ける、女には眼が無い、
平
(
ひら
)
ツたく謂ツたら頑固な利かぬ氣の
爺
(
じい
)
さんで、別の言で謂つたら身分の高い
野蠻人
(
やばんじん
)
である。其の
癖
(
くせ
)
馬鹿に
體面
(
たいめん
)
と
血統
(
けつとう
)
を重んじて。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
飮
部首:⾷
13画
“飮”を含む語句
飮食
飮料水
飮料
飮干
飮合
飮用水
飮酒
溜飮
飮物
飮食店
飮代
飮食品
飮酒家
飮過
飮逃
飮臺
飮食物
飮餘
飮用
飮馴
...